この記事は2015年5月に執筆したものをご紹介しています。
はじめに
高校時代の友人が、今日はじめて一眼カメラを買ったのですが、僕が初めてデジイチを買った時は、すでにもう決まった機種があったし、カメラの必要性が明確だったため、スパッと買った節がありました。ですので、カメラ選びに苦労はしなかったのですが、カメラ選び自体はとても楽しかったし、今でもいい思い出です。
そして、2015年の5月、これからカメラをはじめてみたいという人は多いと思いますが、今の自分が初めてのカメラを選ぶとしたら、どのようなニーズを持つだろうか、とふと思いました。僕の体験と友人の体験をもとに、初めてのカメラ選びのコツをご紹介します。
僕が一眼カメラを買った経緯
Web制作の過程で、画質のいい写真が必要になった
Webサイト制作の仕事をやっていて、サイトで商用フリーでつかえる写真素材をネット上で探しまわる作業が大変で、その手間があまりにバカバカしくなったので、もう自分で必要な写真を撮影しよう、と思い立ったのがきっかけです。
スマホで写真撮影を研究する中で、カメラに興味を持つ
実際に自分で、iphone (当時はiphone5)で撮影してみるも、綺麗な画像がとれませんでした。デジカメも使いつつ、ネットでスマホでも上手に撮れるためのコツなどを調べあさった。そこで、デジタルカメラには、コンデジなるものとデジタル一眼なるものがあることを知る。カメラに興味を持ち始める。(カメラの楽しさが広がり、好きが高じたおかげで、とある飲食店を経営する中小企業で、スマホカメラとFacebookページを使ったプロモーションの社内向けセミナーをやらせてもらえた。)
いろいろ試すも、デジカメやスマホに限界を感じる
カメラを買うお金もなかったので、コンバージョンレンズ (スマホのカメラに取り付けるレンズ)なるものを買い、スマホにつけて撮影してみる。しかし、期待するような写真は撮れず、どうやら一眼レフとやらを買わなければ、お客さんからお金とっていいような綺麗なサイトは作れないと感じはじめる。(・・・遅すぎる。)
デジタル一眼に興味を持ち、YouTubeレビューにはまる
一眼レフを調べているうちに、YouTubeでカメラのレビューをしている人たちの動画にはまってしまい、ほしくてたまらなくなる。また、一眼レフで動画を撮ることもできることをしり、その画質(実際は画質ではなくボケや明るさ)に胸がおどる。
YouTubeレビューを見ながらカメラについて勉強しはじめる
寝ても覚めてもYouTubeで一眼レフのレビューや作例動画ばかりをみるようになり、カメラの仕組みやメーカー、機種について調べ始める。
とあるミラーレス一眼が欲しくてたまらなくなる
動画レビューや、アマゾンレビューを見ていくうちに、SonyのNEX5-Rというミラーレス機が欲しくてたまらなくなる。YouTubeの動画作例を見ているうちに、動画に興味を持ち始めていた僕は、YouTuberに最適!と話題になっていたその機種のレビューをくまなく見ていた。小さくて持ち運びに便利なNEX5-Rは、その機動性のほか多くの特徴をもっており、中でも僕は次の2点にとても惹きつけられた。まず1点目は、背面液晶が180度可動するチルト液晶だということ。液晶を見ながら自撮りができるだけでなく、人混みの中腕を上げてパレードや運動会を撮ったり、虫や動物の視線のように、地を這うような絵を撮るときにも回転する液晶はとても便利だ。2点目は、オートフォーカスの速さ。ファストハイブリッドAFというそれは、撮りたいものに対してシャッターを半押しすると、即座にピントを合わせてくれ、それがとても気持ちよさそうだったのだ。また、それだけ魅力的だったNEX5-Rは、最新機種ではなかった。カメラは、最新機種が出ると、その機種の評判が悪くない限り、値崩れするものらしかった。NEX 5-Rは、すでに発売から3年余りが経過しており、型落ちだった。
中古カメラ市場と出会う
型落ちといえど、やっぱり一眼は高い。(2013年の冬だっただろうか。ネットで調べても、標準のズームレンズキットは5、6万〜7万程度していた。)ほしい気持ちは高まれど、お金がないため手が出せないでいるところに、中古という考えが浮かぶ。いろいろ考えたし、不安もあったが、安く手に入り、状態も悪くなければ全然よかったし、新品にもこだわりはなかった。実際、中古カメラ市場で出回っているカメラは、状態がいいものも多く、その理由がカメラ好きの人はカメラを丁寧に扱うからということらしい。カメラの状態をわかりやすく評価しており、購入前に実機を触りに行けるカメラのキタムラで買うことにした。
ついに購入
カメラのキタムラのオンラインショップにて、3.6万だっただろうか、標準ズームレンズキットを見つける。(しかもカラーは僕の欲しかったブラックだった。) それから毎月お金をやりくりしながら貯金をし、臨時ボーナスも助けとなり、ついに三ヶ月後、念願の購入を果たす。(このころは本当に貧乏だった・・・今もだが。)
いかがだろうか。以上が僕が一眼カメラを買った経緯と理由である。
対して、僕の友人がカメラを買うに至った経緯はこうだ。
僕の友人がカメラを買うに至った経緯、5ステップ
1. ゴールデンウィーク、高校時代の友人2人を家に呼んだ。地方に勤める友人Aは自分と同じく、生まれて半年になる子供がいる。以前から、奥さん同士でGWあたりに子連れで初顔合わせがしたいね、と言っていた。念願の機会だった。友人Bも独身だが呼んでやった。
2. 友人Aも友人Bも、カメラを持ってきた。友人Aはなにやら本格的な感じの黒くてごついカメラを持ち、自分の子供と彼の子供を撮影していた。友人Bもカメラを持ってきていた。が、Aが持つそれとは違い、小さくてデジカメのようなものだった。しかし、デジカメとは違い、ごついレンズがついていた。
3. 二人の友人が撮った写真を見せてきた。普段スマホで撮影する写真とは違う、プロっぽいような綺麗な写真だった。友人Aは普段から子供を撮影しているようだった。友人Bは、動画を撮りだした。背景が綺麗にボケた動画の中で微笑む子供や奥さんのがとても綺麗に感じた。さらに友人Bは、撮った写真と動画をWiFiでスマホに転送し、大きな画面のiphone6 plusで見せてくれた。さらに、その場で自分のスマホにも写真を転送してくれた。
4. 綺麗な写真を見せると奥さんに火がついた。友人AのカメラはCanon Eos kiss x5、友人BのカメラはSony α NEX5-Rという機種でどちらも結構古い機種だった。型落ちしたカメラは安く購入することができ、10万円はするだろうと思っていたデジタル一眼は、実はもっと安く買えることもわかった。奥さんと、「これは家族会議だね」ということになり、友人二人からオススメや、どれだけカメラがいいものかを聞いた。
5. 翌々日、電気屋に足を運び、メールで友人らと相談をしながら、Canon Eos M2を即買いした。子供を抱きかかえ、外に遊びにいくときも、カバンからスッと取り出せそうな小さなミラーレス機は、撮った子供の写真をその場でWiFiでスマホに転送でき、転送したらその場でFacebookにアップすることができる。使用用途にとても適していた。しかも型落ちだったため、リーズナブルに買うことができた。
以上が友人のカメラ購入体験記である。
これからカメラをはじめてみたい人や、そろそろカメラを買おうと思っている人、
特に、僕の友人のように、幼い我が子の成長を綺麗に写真に残したい人や、
今度子供の運動会があるので、カメラを購入したいという人。
もちろん独身の人でも、家族や友人、彼氏彼女と行く旅行を写真に収めたい人や、
海外旅行で綺麗な景色や雄大な自然を、後になってもいつまでもライブ感を感じられるような綺麗なイメージで残したいという人、
ニーズはきっかけはそれぞれだと思う。
使い方や、使いたいシーンはそれぞれな分、世の中には色々なカメラがあり、
そもそも何を買えばいいのかわからない。
どんなものを選べばいいのだろうか。難しくないだろうか、使いこなせるだろうか。
決して安い買い物ではないから、失敗はしたくないだろう。
僕としては、せっかく買うんだからできるだけ情報を揃えてから買ったほうがいい。
僕は、いろんな人のカメラに関するブログ記事やYouTubeでのレビュー、flickr上の作例がとても参考になった。
何より、そうやってカメラについていろいろと調べていくうちに、それぞれの機種の特徴がわかっていくのが楽しい。そのうち、自分はどんな風にカメラを使っていきたいのかが明確になってくるし、明確になってくると、必然的に自分に向いているカメラが絞れてくる。こんな風にも、あんな風にも使えそうだ、と購入後の楽しいイメージは、僕のカメラへの購入意欲をどんどん掻き立てた。
そして、カメラを買ってからは、いろいろな瞬間をカメラに収めることができた。
撮ることの楽しさも何十倍にも広がった。
週末、時間が空いた時にはカメラを持って外に出るという遊びも増えた。
これから友人のように家族ができ、子供も生まれたりして自分を取り巻く環境が変化していくと、撮りたいものも変わってくる。そのたびに撮ってきた写真は、後から振り返ったときに、過去の楽しかった時間を鮮明に蘇らせてくれる。
カメラは、知れば知るほど、使えば使うほど長く楽しめるオモチャだから、
その初めの第一歩となるカメラ選びは、大いに楽しんで欲しいと思う。